どうして睡眠は必要なの?
睡眠時間は人生の1/3を占めるといわれています。なぜこれ程までに多くの時間を充てなければならないほど、睡眠は必要なのでしょうか?
疲労回復
まず第一に、睡眠は体の疲れを取り脳を休めます。睡眠中はさまざまなホルモンが分泌され、体を修復し、新陳代謝を促して、日中の活動で疲れた身体を効率よく修復します。また、脳の中でも特に大脳を休めることでその機能を調整して、翌日再び正常な指令を全身に送ることができます。また、その日一日に溜め込んだ膨大な記憶は、睡眠中に整理されます。睡眠が不足すると大脳が疲労を回復できず、集中力の欠如や頭痛、感情がコントロールできないなどの症状が生じてきます。
成長ホルモン分泌
ヒトの体内では睡眠中に成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンには細胞の新陳代謝を促す作用があり、子どもの成長や体内の老廃物の排出、肌や頭皮の再生や修復などに働きます。
ストレス解消
睡眠中には、神経細胞から産生される活性酸素を分解してくれるとともに、ストレスの原因となる有害物質も除去してくれる物質が分泌されます。そのため睡眠が不足すると、やる気が出なかったり、ネガティブな思考になってしまったり、イライラして怒りっぽくなるなど、心の健康が損なわれてしまいます。
免疫力アップ
風邪を引いたときには、ぐっすり眠るのが一番とよく言われますが、それは睡眠によって免疫力が上昇するためです。逆に睡眠不足が続くと、免疫力が低下して病気にかかりやすくなってしまいます。